管理人こはくです。
組織に属して働いている人は多いと思います。
管理人も会社で組織に属して働いていますが、組織にはいろんな上司、同僚、部下がいて人事考課・人事評価の基準も様々です。
今回は組織に属し、会社や上司からの評価に満足していない、又は自分自身が自分に対しイマイチと感じる場合は「取り組むべき3つの行動」を参考にしてはどうでしょうか。

出典:ぱくたそ
組織には様々なメリットとデメリットが存在しますが、独立を考えていない場合や会社や組織に特段不満がない場合はメリットが大きいことと思います。
そんなメリットが大きい組織で自分が思う程評価されていないと感じたり、自分自身を変えたいと思ったら、以下の点を考えて業務に取り組んでみてください。
1.全ては気付き
周りから評価される人の特徴には共通点がありますが、置かれている立場や役職で求められる内容に違いがあります。
置かれている立場や役職に関わらず評価される人に共通する特徴は「気付き」です。
この「気付き」は取り組むことによって身に付けることができるスキルです。
(1)疑問に思うことの大切さ
何気なく日々業務を遂行する中で、小さな疑問が生じたらそれは「気付き」です。
当たり前のように処理している業務が、1番効率的で正確な処理か疑問に感じたことはありますか?
例えば業務処理が「前任から言われた通り引継ぎ処理している」だけの場合、その業務処理の手順等に本来とは違う部分があっても誤りに気付けないことでしょう。
その誤りが表面化した場合、「前任から引き継いだ通り処理した」と説明することで、責任から逃れることはできるかもしれませんが、評価という点では期待できません。
引継ぎ直後では「前任から引き継いだ通り処理している」と説明するしかない場合もあるでしょうが、「気付き」に気付ける人は、責任の一端は自分にあると考え、業務改善の必要性に気付きます。
本来、任されている人が責任を持って業務を処理するのが担当です。
自分の業務処理内容を自らが説明できない状態で続けているとしたら、説明できるよう理解し、担当としての自覚を持ちましょう。
まずは、身近にある当たり前の中にでも、「気付き」となり得る「疑問」を持つことが第一歩です。
「気付き」に気付ける人と気付けない人の例えを業務処理で説明してみました。
当たり前が繰り返される日常で、疑問が生じたら掘り下げてみることが大切です。
(2)調べることの重要性
気になったことや疑問を感じたら積極的に調べるクセを付けることが大事です。
「全ては気付き」の項目は、気になることや疑問を感じるところから始まりますが、自分を成長させる要素は調べることにあります。
今は良い時代で、わからない事があればネットで調べて解決することができます。
疑問や知りたいことがあればネット等で調べるクセを付けましょう。
①調べるという行動を起こすこと
気になったことや疑問が生じているのにそのまま放置することは、お店へ出向いて商品ケースの商品をただ眺めているのと同じです。
それでは自分のモノには永久になりません。
調べることで知識が身に付き、身に付いた知識の中から必要な情報をアウトプットすることができるのです。
商品も自分が必要とする商品か調べることで自分に合うモノを選定することができ、必要な価値を見出すことができるのです。
例えが上手くありません💦が、「全ては気付き」とは知識を蓄えることに繋がり、蓄え身に付いた知識を情報としてアウトプットすることにあるのです。
②この世は情報社会
調べる情報は正確でなければいけません。
そのためには情報が正確な根拠を確認するようにしましょう。
ネットではたくさんの情報が溢れており、言い回しや情報がサイトの主観になっています。
そのため法的根拠や確証のない内容については、複数のサイトで必ず確認するようにして正確な情報を入手することが重要です。
ここで誤った情報を知識として身に付けアウトプットしてしまうと、信頼性を損ね今までの行動が報われない結果となりますので、しっかりと正しい情報を収集してください。
2.やれることをやる(Do what you can do)
周りから評価されている人は自ずと実践していますが、状況に関わらず自分がやれることをやるセクを身に付けましょう。
「やれることをやる」=「自ら対処する」ことです。
(1)会社や組織が求めていることをやる
会社や組織が求めていることで、業務の延長線上にある内容であっても対応できる場合は、積極的に携わり、やれることをしましょう。
通常業務をやるのは当たり前の話ですが、自分が携わっている部分で業務延長線上にある内容が求められている場合等は積極的に携わり処理していく姿勢を持ちましょう。
例えば会社で過去3年の取引先データの件数と金額を知りたい案件があったとします。
その場合、取引先データを月単位、四半期単位及び営業所単位等あらゆることを想定して作成しておくと良いでしょう。
作成範囲を過去5年としたり、見やすいようにグラフ化も有益と思います。
こうした内容は周期的に発生する案件となり得ると自己判断した場合は、以後言われなくても業務として取り組むことで評価を得るかもしれません。
大事なのは相手がデータを見た後の行動を予測し最初から対処することです。
・相手の事を考えて業務を遂行する
会社や組織に属している以上、1人で完結する業務は少ないと思います。
必ず提出先や確認する機関があると思いますが、相手の立場に立って業務をするようにしましょう。
よくあるのが作成した本人しか理解できない資料や、品質にバラつきのある納品物です。
資料は主に作成者以外が必要とする書類なので、資料に目を通して理解できることが前提となります。
作成者が資料の補足を行い、資料を活用する相手が資料に加筆することはあり得る光景と思いますが、資料内容が不足していることも少なくありません。
解釈の補足を必要としない資料であれば、相手の事を考えて資料を作成し、提出した資料だけで完結することを心掛けましょう。
自分が携わる業務に関して、相手を配慮した業務を行うことができると、新たな「気付き」に出くわす場面があったりします。
相手の事を考えて業務を遂行することは、自分にとってもプラスとなる相乗効果があるのです。
(2)自分がやりたいことをやるのではない
「やれることをやる」と似て非なるものが、「やりたいことをやる」です。
誤解のないよう「やりたいことをやるのではない」ことをここでは説明します。
「やれること」と「やりたいこと」は明確に区別することができます。
ではどうやって区別するかというと、それは「求められているかどうか」です。
組織に属し経営に携わっていない我々が「やりたいこと」をする機会を得ようとする場合、プレゼンなどで承認を得ることがあります。
このようにプレゼン等で「やりたいこと」の了承を得て行う場合は問題ありませんが、それ以外の「やりたいこと」をやる場合は注意が必要です。
自分の基準でプロセスを変えない
アクティブな人にありがちですが、例えば「気付き」により業務プロセスを変更する必要性に気付いたとして、全体を考慮せず自己都合で業務プロセスを変えてしますケースがあります。
それまでの業務プロセスの経緯や関係する所管への確認を省略し変更したプロセスは、管理人の経験上ほぼ全てなんらかの不備や落ち度がありました。
この例はプロセスの変更を承諾のないまま(求められているか確認しないまま)自己判断で「やりたいことをやった」結果、組織にとって厄介となったケースです。
「やれること」は会社や組織が求める中で、自らが積極的に対処することです。
「やりたいこと」は会社や組織が必要かどうかではなく自己都合による行動のことです。
似て非なる性質を理解して、「やれることをやる」を実践しましょう。
3.周りに影響を与える
取り組むべき3つの行動の1つ目の「全ては気付き」と2つ目の「やれることをやる」は自分自身に対する行動だとすると、3つ目の「周りに影響を与える」は自分自身と周囲の行動になります。
さっそく内容を見ていきましょう。
(1)周りに影響を与えるとは
スキルのある人や仕事ができる人は一定の割合でどこの会社や組織にもいると思いますが、必ずしも「周りに影響を与える人」とイコールにはなりません。
周りに影響を与えるとは、自身の影響力で周りの人の心を動かす力を持つということです。
組織の中に周りに影響を与えれる人がいると、周りの人が感化され組織自体が良くなったり、情報の共有や業務円滑などの相乗的な効果をもたらすことができる人が「周りに影響を与える人」になります。
よって周りを活かすことのできる人を目指すということになります。
(2)影響力を身に付ける
周りに影響を与えるからには、影響力を身に付けなければなりません。
影響力は意識し行動することで高めることができます。
影響力を高め身に付ける3つの要素をみてみましょう。
⓵説得力のある人を目指す
⓵の「説得力のある人を目指す」と②の「信用を高め、信頼を得る」は内容が重複していますが、ここでは(スキルを身に付けるための行動)と(共感を得るための行動)に分けています。
「説得力のある人」とは、周りからみた自分への評価で、自分のスキルや行動で高めることができます。
・説明上手になる
説明上手になるには話を明確で簡潔にすることが重要です。
そのために説明する内容を全て理解している事が前提で、説明する内容に自信がなくてはなりません。
・自信を持つ
自信を持つということは、その事に対する経験が必要になります。
そのためには、多種多様な経験をして実績を積むことが大切です。
・実績
実績を積むには行動力が必要です。
「全ては気付き」から「やれることをやる」を積み重ね、多種多様な経験ができるよう意識して業務に従事することが大事なります。
②信用を高め、信頼を得る
周りから信頼を得るためには、信用を高めることが重要です。
説得力のある人でも、周りから共感を得られなければ影響力を高めることが難しくなります。
共感を得て信用を高め信頼を得るためには、以下を意識して周りと接するように心がけましょう。
・曖昧な話をしない
会話で相手に対するイメージが定着する要素は大きいので、「多分」や「思う」を多用しないで言い切ることを心掛けましょう。
正確な情報を提供していても、曖昧な言い回しをすると信用を高めることの弊害になる場合があります。
上司や目上の人への配慮で言い切ることを避けたい場合は、言葉を曖昧とせず丁寧な表現とするようにしましょう。
・相手に配慮した対応
相手の事を考えた行動というのは、相手にしっかり伝わっているものです。
それは相手の事を考えた行動をしない人がどこの会社や組織にもいるので、対応で差が顕著となるからです。
「お客様は神様です」というフレーズを聞いたことがあると思いますが、商売である以上お客様の事を考えた取り組みを行い、信用を高め信頼を得ることになります。
それと同じで携わる相手の事を考えた対応が周囲からの信用を高め信頼を得ることに繋がるので、自分から発信する全てに関して相手への配慮を意識しましょう。
③マネジメント力をつける
マネジメント力はカテゴリーによって内容も変わりますが、今回は評価を変える話なので、立場に関わらず高めることのできるマネジメント力を説明していきます。
マネジメント力は様々な部分でコントロール(する力を付けることでも
・客観的視点をもつ
主観的に物事をみると、自分の考えに囚われて判断の誤りに気付けなかったりします。
客観的視点をもつことは、自分をコントロールすることにも繋がります。
客観的に物事を捉えることによって様々な角度から物事をみることができ、問題点等の把握と解決に近づくことができるのです。
立場が上になると間違いなく必要となる能力なので、周りから様々な意見を聞き、自分と違う意見については、どのようにその意見に至ったかを考えるようにしましょう。
そうすることで判断の選択肢を広げられる可能性が高まり、客観的な視点をもてるようになります。
・上手く周りを巻き込む
影響力があるということは、上手く周りを活かすことでもあります。
周りに任せるより自分でやったほうが正確で早い場合もあるでしょうが、周りに任せ成長させるのも組織にとっては重要な貢献となります。
これは信頼にも繋がります。客観的視点により、周りを上手く活かしましょう。
・周りに対する感謝
一人で完結する業務は多くないと思います。
自分の業務の前後で周りが対処することがほとんどでしょう。
周りには日ごろから常に感謝を言うようにしましょう。
感謝の言葉を言うことで、あなたが相手より下と見られることはありませんし、感謝された方との良い関係が維持できることでしょう。
周りに影響を与える人は周りに感謝もできる人なのです。
まとめ
取り組むべき3つの行動をみてきましたが、大事なのは意識を変えることです。
これは全ての事で言えることですが、情報を得ても行動に移さなければ何も変わりません。
まずは1つ、出来ることから行動に移すことが重要です。
なぜ今の状態になったか。
なぜ思ってることが出来ないのか。
出来るようになるためには何をすべきか。
ブログでは10の法則とか、よく表題に数字が付きますが、10も20もいきなりできません。
表題の数字は全てを一気に取り組むべきという事ではなく、1つずつ消化できる事から始めればよいのです。
大事なのは意識を変えて実践することにあるので、行動に移して取り組んでみてください。
今日よりも明日、明日よりも明後日があなたにとってより良い日なることを願っています。